[ 土木学会選奨土木遺産 ]
薬水拱橋 (くすりみずきょうきょう)
( 所在地: 奈良県吉野郡大淀町大字薬水 )
近鉄・吉野線の、薬水駅―福神駅間にある町道と薬水川に架かる2径間レンガ積みアーチ橋で、
1912年(大正元年)に吉野軽便鉄道として、吉野口ー吉野(現在の六田駅)間が開業した時に建設
されたものである。
薬水川の下流側の上部には、独特の扁額が掘り込まれ、中央の壁柱にはバットレス補強が施された
稀少な鉄道橋である。
稀少なレンガ積み鉄道橋として、2013年(平成25年度)に「土木学会選奨土木遺産」に認定され
ている。
薬水駅は、近鉄南大阪線・阿倍野橋から50km余、急行でも1時間余の田舎の山間の小駅であるが、
すぐ南にこのような、歴史的土木遺産が存在していることは、この駅の歴史を感じさせる。
位置図
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            薬水拱橋     (薬水川(右側)下流側より)
土木学会認定プレート及び解説板
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町道側
薬水川側
下流側 中央壁柱のバットレス補強

下流側中央上部の扁額「門水薬」
アーチ部上部のレンガ積み  ( 画像をクリックすると拡大して見られます )
側壁のレンガ積み (イギリス積み)

薬水川上流側全景